ビンテージ万年筆 オスミア・ファーバーカステル フレックスニブのレビューです。#万年筆

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    フレックスニブが欲しくなって、とうとうビンテージ万年筆に手を出し始めました。
    ビンテージはこれで3本目。
    ペリカン400NN-M、モンブラン252-OBBBに続いてのオスミア・ファーバーカステル661-Bです。

    オスミアはドイツの筆記具メーカーですが、1950年代にファーバーカステルに吸収されました。
    この万年筆は吸収当時の商品で、オスミアとファーバーカステル双方の刻印が入っています。
    申し訳ないのですが、私にはその価値が分からないものの、Wネームと呼ばれる希少品だそうです。

    黒に葡萄色のモザイクが散ったセルロイド軸で、ビンテージらしいレトロな風合いです。

    14Kの非常にしなやかな薄いニブが付いています。


    ビンテージ万年筆の書き味というのは、現行万年筆とは全くの別物です。

    現行万年筆(特にデルタ、ペリカン、モンブランあたりを目安に)のよい書き味、とは、
    まるく研磨された金属の先端が、インクという膜をまとって、紙の上になめらかに滑り出す感覚、だと思っています。 
    ペン先は凹凸のない曲面で紙面に引っ掛からず、ちょうど指腹に石鹸水をつけて、それでタイルの上をなぞるような感じ、というと伝わるでしょうか。
    するする、ぬるぬると動きます。

    一方ビンテージ万年筆とは、爪の先にインクを付けて、それでタイルの上に字を書くような感じ……。
    何処となくサリサリとしていて、しゅっと爪で文字を書いた時に出来る払いが、鋭角に残る。
    字姿に大きな差があります。

    余談ですが
    セーラーなどの書き味は、(特にプロフィット21は)このビンテージの書き味に少し似ている気がします。
    ぬるぬるはしていない。さりっ!っとして、払いがとても美しくキレる。
    字姿もビンテージ万年筆のそれによく似ている気がしました。

    (セーラープロフィット21の細字は、丸ペンからカリカリ感を減らして、似た描線の書けるペン先だと思いました。)


    このペン先はビンテージの中でもフレックスに該当するニブです。

    お店に行って、フレックスニブが欲しいんです、とお願いしたら一番に出されたものでした。なので、フレックスに見えなくてもフレックスのはずです。
    程度は、スーパーフレックス程度です、と教えていただきました。

    フレックスニブとは、ビンテージの中でも、特に線に強弱の出るニブです。
    私は恐る恐る書いているので余り線幅の強弱が出せていません。
    でも、フレックスは一度壊れたらもう元には戻らないよ!とネットでさんざん警告を見ているだけにがっつりと力を入れて強弱のある線を書く気になれません…、

    (実際調子に乗ってそれをやって、モンブラン252はペン芯とペン先の間に隙間ができてしまって、調整してもらわなくてはいけなくなりました……ごめんよ、252…)

    多分もっと太い部分を太く書ける固体だと思う。


    本当に書いていて気持ちいいニブです。病みつきです。
    なんせ、力を入れずに書いても、自然に線に強弱が出るのです。

    凄く面白い。

    ただ筆圧があまりに顕著に反映されてしまうため、
    書き癖によっては全然書けないニブかもしれません。
    力を入れて、がつがつと速記してしまうとあっというまにニブが疲弊してしまいそうです。

    私はまだまだこいつのポテンシャルを引き出せていません。
    すいっと力を入れたり、抜いたりを繰り返しながら線幅をコントロールして書きます。

    もっと仲良くなれたらもっと素敵な字が書けそうです。面白いです。

    現行品のまるまるっとした書き味も大好きですが、ビンテージの書き味もいいですね。

    インクも何色を入れようかな。
    追記。



    早書きしてみました。
    (笑)
    私は早書きするとものすごい癖字になります。
    文字の大小がめちゃくちゃになるのです。
    ペンはしっかり付いてきますね!
    でも書き味は、……なんだろう、細い金属でがしがし引っ掻いてるような…、
    音もざくざくざくざくと鳴って。盛大です。

    よく映画で音を立ててサインをするときの、あの音?

    しかし、どんだけ早く払っても、ついてきますねえ。
    すごいなこのするっと丸く流れる描線は。


    コメント
    flexいいですね!
    実は偶然ワタシも最近オスミアのflexを
    買おうか買うまいか悩んでいたトコロでしたので
    思いっきり背中を押された気が@@

    でもflexって調子に乗って力を入れすぎると
    ペン先が戻ってこなくなるじゃないですか、
    あの瞬間のやってもーーたーーーー!!!
    感がハンパないのでomasのflexをヤッちゃってから
    少し臆病になっています@p@;w

    でも柔らかいペン楽しすぎて時間を忘れて
    無意味な文字や言葉を書き続けてしまう
    麻薬的な魅力がありますよね!
    絵だけじゃなくて字が大変上手で羨ましいなあと
    いつも思って拝見しています。


    • gloam
    • 2013/04/23 8:39 AM
    コメントありがとうございます。
    オスミアのフレックス、楽しいです…!
    でも確かに、調子に乗って力を入れていると……、

    私も実はモンブランのOBBBでやりました、先日。
    びっくりしました。あああ、ごめん!!と万年筆に謝りました…、直していただきましたが、
    何せ相手はビンテージですものね…、
    代わりが居ない。

    でも、楽しいのですよね。面白いです。
    大事に使いたいです。
    先輩方のサイトや、販売店の指導を受けながら適切に使ってやれるようになりたいです!
    • 裏花火(管理人)
    • 2013/06/05 2:46 PM
    何年も経ってのレスで恐れ入ります。
    最近、Osmia 61ほFを入手しました。確かにペン先は柔らかいと思うのですが、気になることが有ります。いつも書き出しは細めの字。そのまま書いていると、それよりは太めで安定した幅になる様に思います。この原因は、初めはインクフローが渋くて、のち胴軸が温まってくると本来のインクフロー(量)で流れるから、とかでしょうか?
    • とらきち
    • 2016/06/11 9:05 PM
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